2023.3.1 「カフネ」vol.2

とっても素敵な一日を、全部書き留めておきたくて。絵での表現は会場でやり切ったので、長くなりますが言葉でつらつら書いておきます。

 

2023.3.1 「カフネ」vol.2 ~音の中で絵を描く日~

 福岡のライブハウスgrafにて企画され、今回ライブペイントという形で参加させていただきました。

 

ライブ演奏の最中、横のスペースで絵を描き続けるというインプットとアウトプットの同時進行で、音楽と絵を同時に楽しめる企画でした。

出演は たかさやさん、kansekai、かまるさん、文明廻花 という弾き語り二組、バンド二組の計四組。

初のライブペイントということで、緊張半分ワクワク半分という感じでした。今回ぶっ通しで描いても2時間45分という短い時間でのペイントで、そもそも一枚完成させることができるのだろうか…と若干不安に思いつつ、やるしかない、やれるだけのことをやるのみ!四組の音を、色で、動きで、一枚のキャンバスに込めてやる!と張り切ってスタート。

 

一組目、弾き語りのたかさやさんは透き通るような、透明感のある歌声で、風や水の流れのようなゆらゆら、さらさら、きらきらした感じでした。

曲を聴いていくごとに、その中でも温かさが見えてきて、春の心地いい風のような。心に寄り添うような素敵な歌声でした。

二組目はkansekai。たかさやさんの時に描いたものの上から重ねる予定でしたが、急遽持ってきていた別のキャンバスに変えました。kansekaiの強さとたかさやさんの優しさ、どちらも大事にしたくて。

kansekaiはバンド体制で、エネルギーのある、強く地を踏みしめながら歩くような、そんな音楽でした。

なにかを訴えかけるような。汗と涙を流してもしっかりと踏ん張り歩みを進める強さを感じました。

 

三組目は弾き語り、かまるさん。

独特の声質は、荒々しさや棘のある感じと孤独感のような寂しさを併せ持っていて、それでいて熱量のある歌でした。

森の中で草木を分け、傷を負いながらも進み生きるような。kansekaiは山、かまるさんは森や樹海のような印象でした。

kansekaiの強さとかまるさんの棘の中の孤独を一枚のキャンバスに込めました。

そして最後は再度キャンバスを変え、バンド 文明廻花。

とにかく熱いギラギラを感じました!赤のエネルギーと青のクールさみたいなものを持ち合わせていて、銀色の輝きと相まって力強さがありました。

「俺らを見ろ!」みたいな熱量!文明廻「花」にちなんで花のようなタッチを取り入れながら描きました。

こうして最初の不安はなんだったのか、計三枚もの作品をつくり、まさしく満身創痍、エネルギーを全部キャンバスに吸われました。

どれもめちゃくちゃいいものになったしめちゃくちゃイメージが湧いてきて、描いていて本当に楽しかった!

 

今回の会場であるgrafは高校時代から知っているライブハウスで、よくバンドを見に行ってはエネルギーをもらっていました。

今回は演者のみなさんとエネルギーを送り合いながら、見に来てくださった方々を巻き込みながら、エネルギーの渦を作るくらいの感じで(笑)私の力を出し切りました。

今回は初めて演者としてライブハウスに行き、初めてライブペイントをすることになりましたが、スタッフの皆さんも温かい方ばかりで、このライブハウスgrafでパフォーマンスができて良かったです。

 

そして今回スタッフとしての企画やブッキングだけでなく、演者としても参加された大島正太さん(kansekai gt.vo)ですが、三年位前に弾き語りアルバムなどのジャケットを描かせていただいたり、実はそれが、抽象画を描くきっかけになったりと個人的にご縁の深い(と勝手に思っている)方なのです。

その当時話をしていたのが「絵と音楽を掛け合わせてなにかやりたい!」ということでした。漠然とした、なんか一緒に作りたいな〜!という気持ちが時を経てこうして形になり、そしてその作り手の一人としてお誘いいただけたことはとても嬉しいしありがたいことだなぁと感じています。

改めて今回こんな素敵なイベントをつくる一人になれたこと、最高に幸せです!間違いなく最高の一日でした!

いろんな方法でいろんなものと絵を組み合わせていいもの作っていけたらいいなと思います。精進せねば!

たくさんたくさんありがとうございました!